出さなければならない郵便がそこにはある。

気がつくと、ふと、ポストを探している。

手元には、2通の郵便物。

どちらも2017年中には投函を済ませておくはずの郵便物である。

しかし、ポストがない。

今日び、郵便で済ます用事なんてほとんどない。

情報の伝達なら電話やFAX、メール。

手続きや決済なら、スマホでオンライン。

郵便で済ます用事なんて、年賀状くらい。

その年賀状ですら、面倒だったりSNSで代用したりして、ここ何年かはほとんど書いていない。

ポストが、ない。

いつも使うコンビニにはない。

いつも通る路地にも、ない。

通勤はほとんど車なので、運転中にポストを見かけてもどうしようもない。

そもそも、今回の郵便物だって、とあるオンライン手続きができるようにするための書類を送るためのものであって、まだるっこしいったらありゃしない。

ホントに、日本人の紙文化というか、ハンコついた書類がなければ何も出来ないこのクソ文化は早くなくなって欲しい。

ポストはない?

本当に?

あるんですよ。

あるんですよ。

ポストはあるんですよ。

そこかしこに。

要所要所に。

みんなのこころの中に。

いいんですか。

いいんですか。

こんなに人を好きになっていいんですか。

いいんですよ。

いいんですよ。

あなたが愛した人ならば。

by野田洋次郎くん

ええと、ポストは、今ここにないのである。

そういえば、携帯電話の普及で公衆電話が減ってるらしいけど、これ、そのうちポストも減っていくんじゃないの?

それで余った郵政の人員を、宅配部門に回してさ、飛脚や黒猫を助けてあげればいいのに。

コンビニに寄る。

コーヒーを買って飲む。

ふと目をやる。

そこには。

あれほど焦がれた、ポストがいた。

なんだ、ここにいたのか

いつだって、ここにいますよ

そんな会話を、心の中でした気がした。

だが。

しかし。

駄菓子菓子!

手元に郵便物がない。

ないのである!

なにこの、すれちがい!倦怠期のカップルかよ!

100円拾って100円落とすみたいな。

あちらが立たねばこちらが立たぬみたいな。

あああもう何が何やら。

今日も私は、出せない手紙をずっと抱えて生きている。

西野カナ的な歌詞か!